執筆掲載 2023.08.21
「造景2023」9月1日発売‼︎まちづくり総合専門誌
ビワイチから考えるスローライフ/自転車による琵琶湖一周
福冨 雅之(社会生態研究家)
造景2023の巻頭特集は、「地球環境時代のまちづくりと琵琶湖圏域 ~湖を介してつながるローカルまちづくりとリージョナルデザイン 」
福冨 雅之(社会生態研究家)が、4ページに渡って掲載いただきました。
主旨:地球温暖化をはじめとした地球環境問題が叫ばれて久しい昨今、20世紀の成長時代とは異なる文脈で地球環境時代の議論が始まっている。欧米では、生命共同体の一部としての人間の生活のあり方を考え直し、持続可能な地域に転換していくためのバイオリージョナリズム政策や広域バイオリージョン計画の策定に展開している。一方、我が国は、人口減少による脱成長時代が到来し、全国各地で災害も多発している中で、岐路に立たされている。
長年、琵琶湖を介して人間と自然の共生がなされてきた近江国「滋賀」では、近年、地域スケール(=リージョン)による水災害対策や環境問題の改善を目的としたまちづくりの枠組みを越えて、自然環境や景観資源を活かした新しいローカルなまちづくりからリージョナルな課題を解決に向かう兆しが見られる。本特集では、人間が無理に自然の力に抗うのではなく、自然環境と共生可能なローカルとリージョナルな2つのスケールを行き来する計画論の可能性について考えたい。